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4-2. 文字の種類と基本的なフォント

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明朝体、ゴシック体、セリフ体、サンセリフ体、など文字の書体(フォント)には大きなカテゴリーが存在します。

このレッスンではフォントの種類と、よく使われる基本的なフォントについて解説します。

書体の種類

フォントには日本語用の和文フォントと英語用の欧文フォントがあります。

和文フォントをさらに「明朝体」「ゴシック体」、欧文フォントを「セリフ」「サンセリフ」などに分類できます。

和文フォント(明朝体とゴシック体)

和文(日本語の文字)は、大きく分けて「明朝体」と「ゴシック体」に分類されます。

 

明朝体は縦線に比べて横線が細く、横線の右端や曲がり角の右肩に「うろこ(三角形の山)」がある書体です。

日本には鱗(うろこ)模様と呼ばれる三角形▲の模様が古くからあり、その模様にちなんで明朝体の三角形部分を「うろこ」と呼びます。

細い横線と太い縦線を組み合わせた明朝体では、うろこがあることによってデザインにメリハリを持たせています。

 

ゴシック体は線の太さが一定で、うろこがほとんどない書体です。

線の太さが一定なので視認性が良く小さな文字でも読みやすく、PCやスマートフォンなどのデバイス上で一番良く使われているのがゴシック体です。

他にも、筆文字をつなげず切り離し筆文字の特徴である『入り、抜き、とめ』がはっきりした書体を「楷書体」といいます。

また、店頭などで見る商品名やキャッチコピーなどが書かれたポップ広告などによく使われている「ポップ体」などがあります。

欧文フォント(セリフ、サンセリフ)

欧文(アルファベット)の書体も、和文が「明朝体」「ゴシック体」に分かれるのと同じように「セリフ(serif)」「サンセリフ(sans-serif)」に分類されます。

 

セリフ(serif)とは、文字のストロークの端にある小さな飾り(うろこ)のことを意味する言葉です。飾りのついている文字、セリフのある書体がセリフ体です。

セリフ体は、明朝体と同様、細い横線と太い縦線を組み合わせたウロコのある書体です。

 

サンセリフ(sans-serif)は、「セリフ」がない書体です。「sans」はフランス語で「無い」という意味なので、「サンセリフ(sans-serif)」は「セリフが無い」という意味になります。

サンセリフ体は、ゴシック体と同様、線の太さが一定でうろこのない書体です。

他にも、筆記体や手書き文字の要素を含んだ書体「スクリプト体」などがあります。

代表的なフォント

明朝体フォント

  • ヒラギノ明朝
  • 游明朝

ゴシック体フォント

  • ヒラギノ角ゴ
  • メイリオ

セリフ体フォント

  • Garamond (ギャラモン、ガラモンド)
  • Times New Roman(タイムズ・ニュー・ローマン)

サンセリフ体フォント

  • Arial(エイリアル)
  • Helvetica(ヘルベチカ)

まとめ

一般に、「明朝体」「ゴシック体」「セリフ体」「サンセリフ体」などの「○○体」という書き方の場合、文字の形の様式やその分類を表します。

游明朝やヒラギノ明朝は、明朝体というカテゴリーに分類されるフォント(製品)である、という言い方ができます。

書体の種類 特徴
明朝体・セリフ体 縦線が太く、横線が細い、飾りのある書体
ゴシック体・サンセリフ体 線の太さが一定で、飾りのない書体